2015年9月26日(土曜日)
【長野県】 佐久市
目がさめると8時。
ぬおう!!と飛び起きてエンジンかけて車動き出すまで8秒くらい。まさに動くテント。でも雨は沁みない。そしてロックしてればホームレスにもゲイにも襲われないぞ!!なんて場合じゃなくてダッシュ!!
寝ぼけ眼でぬらりひょんみたいな顔して急いでやってきたのは佐久平駅。
北陸新幹線の停車駅で、ターミナルの目の前にイオンがドーン!とぶっ建ってるような新興の駅だ。
街路樹が規則的に並んで、大きなチェーン居酒屋もある、綺麗な駅。
遠い昔に走ったかすかな記憶を頼りにカーブを曲がっていくと、駅横の綺麗な芝生の上で、数人が広場にテントが設営しているところだった。
やってるやってる。
「うおー!!遅れましたー!!スンマセン!!」
そこではすでに今日の野外イベントの準備が始められていた。
7時半集合だったのに遅れてしまった。
「あー!金丸ちゃーん!今日は来てくれてありがとうね!遅れたのなんて気にしないで。出演者はもっと後で良かったんだから。」
長野の佐久平駅横にある芝生広場で毎年行われているアマチュアライブイベント、進歌。
すでに今回で12回目で、毎年地元近隣各県のアマチュアバンド、そして多彩なゲストを関東一円から呼び寄せて熱いライブを繰り広げている。
一癖も二癖もあるようなミュージシャンたちを束ねてこれまでライブを行ってきたイベントのボスは長野のシンガーソングライター、ムーミンさん。
ムーミンさん、お久しぶりです!!!
イベント準備お疲れ様です!!!
ゆうべの峠はそこそこ怖かったです!!
9時を過ぎたくらいから続々と今日の出演者が集まってきた。
長野県内各地、そしてお隣の群馬県からもたくさんのミュージシャンたちが集結。
そのほとんどが顔見知りだ。
音楽業界は横のつながりが強い。
どこかのライブハウスで一緒にやったことのある人たちが、それぞれみんなどこかで繋がっていたりする。
進歌はこのあたりのミュージシャンたちが一堂に会する一大イベントだ。
みんな、遠くから集まってくる。
それぞれの1番いい演奏をするために。
本当に音楽が好きでたまらなければ、こうやってまた顔を見合わせることもないんだよな。
懐かしい人たちと握手を交わし、昼間からビールで乾杯した。
ライブはとどこおりなく進んだ。
弾き語りがメインで、セミプロの人もいれば仕事の傍らで歌っている人もいる。
初めて見る人も、何度も共演してる人も、みんないい顔だった。
そしてみんな大人だ。
人間関係ってのは、いつも絶え間なく生き物のように姿を変える。
距離感や、温度が、それぞれによって異なる。
使い分けてるってほど意識的でなく、でも無意識というほど使い勝手のいいものでもない。
それを意識せずに付き合えればいいんだけど、それがなければ逆に上手くいかないのかなとも思える。
みんないい人だ。
でも作り笑いに気づいてしまうのは、俺がただ臆病なだけなんだろな。
こんなんじゃ壁があるって思われてもしょうがないよな。
駅前の街路樹がうっすらと色づいている。
長野の標高の高さのせいで、一気に秋が深まった。
少し、寂しさが胸に芽生える。
ていうかチューしたいなぁ。
だいたいイベントは本番よりも打ち上げのほうが盛り上がるってのがいつものこと。
イベント中に話せなかった出演者のみなさんと、音楽のことだけでなくいろんな話をした。
美人!!
みんなグデグデになる最後のほうまで騒ぎまくった。
音楽は楽しい。
仲間がたくさんできる。
でも、そんなみんなの笑い声の中にいながら少し寂しかった。
ブログの書き方、最近自分のことを僕って書いてきたけど、やめよう。
やっぱり俺は俺のほうがしっくりくるな。