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Channel: 金丸文武 3年で出来ること
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カリフォルニアの桟橋

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2015年3月18日(水曜日)
【山形県】 天童市 ~ 【宮城県】 仙台市









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だいぶ気温が上がったおかげで雪もほとんど溶け、快適な気温で目を覚ました。


ゆうべ歩き続けて見つけた小さな公園。

水場もトイレもあってこれ以上ない完璧な寝床だ………と思ったら、どちらも冬季の冷害対策で水が止まっていた。


そうだよな、ここはすでに水が凍ってバイプが破裂してしまうような寒い土地なんだよな。


雪どけで湿った落ち葉が暖かい太陽で蒸されている。













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近くにあったボロボロのドライブインでトイレを貸してもらい、顔を洗って歯を磨いたら早速ヒッチハイク開始。


久しぶりに訪れる仙台。

今日は2人の方にお会いする約束をしている。



1人は旅仲間のケータ君のご友人であり、僕のブログも読んでくださっていたご家族で、お泊まりさせていただくことになっている。


もう1人はとある音楽プロデューサーさん。
晩ご飯をご一緒させてもらえることになっている。



約束の時間は13時。現在11時半。

余裕だな。気合い入れて親指を立てた。

















「いやー、やっぱりさ、ブラックキャッツは元祖だけど俺はキャデラックが好きかな。」



待ち時間わずか5分ほどで止まったのは久しぶりのトラック。

みんなヒッチハイクというとトラックが乗せるもん、というイメージだけど、実際のところトラックってのはほとんど止まらない。


道端で親指を立てていても大きなトラックはなかなか止まりにくいし、会社からヒッチハイクは乗せたらいけないというお達しが出ている場合が多い。

仕事中にもし事故して、そのトラックに部外者が乗っていたらいろいろ問題があるんだろう。









というわけで久しぶりのトラックだったわけだが、乗せてくれたドライバーさんはバリバリのロカビリー好きの兄さんだった。


80年代の暴走族全盛の時代にワルの代名詞みたいだったというロカビリー。

お兄さんもばっちりリーゼントをキメてスイングしていたみたいだ。



「あの頃はパンクも流行っててね、ワルはみんなパンクかロカビリーの半々だったね。」



革ジャン、リーゼント、ウッドベースをクルクル回しながらスラップ。


カッコよくて、なんだかロマンチックな時代だったんだろうな。














楽しいお喋りをしていたらあっという間に峠を越えて宮城県に入り、作並温泉、秋保温泉を過ぎて仙台の近郊にやってきた。


お兄さんに大きなショッピングセンターで降ろしてもらい、ケータ君のご友人の阿部さんに連絡をとった。


勝手におばちゃんをイメージしていたんだけど、迎えに来てくださった阿部さんは実はただの美人さんだった。



な、なんだこの人妻の色気は…………

だ、だめだぞ……この人はちゃんと旦那さんとお子さんがいる身なんだからよからぬことを考えてはいけな………




「じゃあやっぱり仙台ですからギュウタン行きましょうか。」



「ギュ、ギュウタン!!な、何を言ってるんですか!!?そんなスケベなこと言っちゃダメです!!」



「タスケでもいいですか?」



「タァスゥケェエエエ!?いけません奥さん!!卑猥にもほどがある!!」



「テールスープはお好きですか?」



「手でするのが好きいい!!!??」










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すっごい美味しい。













牛タンの名店、太助で最高に大満足して向かったのは国分町。

数え切れないほどの飲み屋の看板が通りを埋め尽くす東北一の大歓楽街を歩き、待ち合わせていたラーメン屋を発見。


中をのぞくと例の男が1人でラーメンをすすっていた。




「ぬううううん、ラーメン美味しくない………食べログなんてもう信じないぞ…………」



カッピーお疲れ様。
今回の音楽プロデューサーさんとのお食事に合わせてやってきてくれたのだ。



「ラーメン美味しくないよぉ………フミ君はなんか食べたの?」



「あ、俺さっき美人人妻とギュウタン食べてきたとこ。」



「ええ!!な、なんて卑猥なことを………!!」





カッピーといるとだいたい下品な話ばっかりしてます。



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阿部さんとはまた夜に合流する約束をして、カッピーと2人で、いざプロデューサーさんのもとへ。


どんな場所なんだろうとドキドキしながらたどり着くと、そこはかなり巨大なオフィスビルだった。




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ズタボロのギターと変な人形がくっついたバッグが大理石の床によく合いますね。









音楽事務所なんてほぼ行ったことないし、まぁミュージシャンからしたらひとつ憧れの場所でもあるので緊張が止まらない。

しかしカッピーはといえば元々音楽事務所で働いていた人間だし、マネージャーもやっていたやつなのでこういうところにはよく出入りしている。


ビビっている俺をよそにコンコンとノックをして事務所に入り、入り口に置いてある電話でササッとオフィスへ電話をかけるカッピー。

うーん、大人だ…………





壁に貼ってある色んなアーティストのポスター。
見覚えのあるアーティストもいる。
メジャーデビューしてる人ってのはみんなこういうところで戦ってるんだなぁ。




「こちらでお待ちください。すぐに参りますので。」



「あ、あ、あり、あ、麻美ゆま、じゃなくてありがとうございます。」



ドキドキしながら応接室で待っているところにやってきたのは…………




「金丸さん、お久しぶり。」





目の前に現れたのは確かにあの時の金野さんだった。

でもカリフォルニアのマンハッタンビーチでお会いした時のラフさはなく、日本の金野さんはカッコいいジャケットに身を包み、ビシッと髪をセットした貫禄のある立派な社長さんだった。


あの時は金野さんのこと全然知らなかったけど、後からカッピーに聞いて、まさかこれほど日本の音楽業界の実力者だったのかと驚いてしまった。



ぬおおおおおお!!!金野さん!!!

あの時ブログでTSUTAYAの店員みたいな人でしたとか言ってマジでスミマセンでした!!!!!








マンハッタンビーチでお会いした時は金野さんはブログを読んでくださっていた読者さんだった。

しかし今、日本で音楽をやっている僕にとって金野さんは雲の上のような存在。


それから金野さん直々にこれからの戦略や音楽業界のことをレクチャーしていただいた。




7月3日の世田谷区民会館でのライブ。
3年以内の紅白出場。




紅白が日本の音楽業界で1、2を争う高い山であることは明白で、それを3年以内に目指すということがいかに恐ろしいことなのか、死ぬ気でありとあらゆることをやらなければいけないということを分かりやすく教えてくださった。


カッピーと2人でずっと身震い。
自分たちが何をやろうとしているのか分かっているつもりでも、業界を知り尽くした金野さんに説明してもらうとリアリティーが全然違う。


まずは世田谷区民会館、1200人の会場を確実に埋めること。

これは最低条件。



そこからさらに高い山を立て続けに越えていかないといけない。



あああ、怖い…………












金野さんとお話をさせていただいた後、近くの居酒屋でお食事をした。

何人か金丸さんに合わせたいやつがいるので連れてきますね、と聞いてはいたんだが、まずそこにやってきたのはRAKEさん。


はい、ただのバリバリのメジャーシンガー。





次に現れたのは大人しそうなお兄さん2人。
金野さんの会社のレコーディングエンジニアでありアレンジャーでもあるお2人なんだけど、実は彼らもアーティスト。

仙台の人なら誰でも知っているであろうイセイジンというコンビユニット。
PVを見せてもらったんだけど、かなりの大人気だ。






そして少し後からやってきたのは、あの時金野さんと一緒にカリフォルニアでお会いしたティーナカリーナちゃん!!

うおー!久しぶり!!


レコ大で新人賞をとったティーナちゃん。相変わらず飾らない可愛い女の子。









そんな豪華メンバーでお酒を飲めば、まぁ熱い話が飛び交った。

自分の人には負けないポイントはどこか、マーケットを意識した曲作りをすべきなのかどうか、とにかく熱い。


音楽で飯を食う、ということの大変さと、それに対する覚悟ってやつは、音楽やってる人ならば誰しも持っているもの。

でもやはりメジャーでやってる人ってのはその覚悟が半端じゃない。

もう音楽人ってのがにじみ出てる。







みんな常に悩みながら自分と戦いながら食らいついている。

自分を信じることができなくても、どんなに落ち込んでいても、確実に結果を出して前進していかなければいけない。



ああ、いいお酒だったな。
会話も弾んですっごい楽しかった。

RAKEさん、素敵な人だ。
ティーナちゃんもアルバムが出るし、大きなライブも控えている。
イセイジンのお2人も人気うなぎのぼり。










もっと色んなお話したかったけど阿部さんのお宅に泊まりに行くのに遅くなりすぎたらいけないので、一軒だけでお別れした。



金野さん、本当にありがとうございます。

マンハッタンビーチの桟橋の上でいただいたお菓子やカップ麺の差し入れ。あれのおかげで身も心も元気づけられた。

あのギリギリの状況で助けてもらえた時に感じた大きな感謝。

それを忘れることなく歌っていかなきゃな。




みなさん、最高の時間をありがとうございました!!










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