2015年12月26日(土曜日)
【大阪府】 八尾市
今日は土曜日。
年末の土曜日。
1年で1番、町に人が出る日。
となると路上の1番の稼ぎどきということ。
今夜やらずにいつやるんだ?という日。
でも今夜はやらないでおこうと思った。
明日もまた飲み会があるので大阪を離れられないし、今はカンちゃんとの時間を大切にしたい。
来年からインドに行ったらカンちゃんと離れてしまう。
1秒でも長くカンちゃんと一緒にいたい。
というわけで、こんな年末の土曜日がスッポリ空いたので何しようかなーとiPhoneをいじっていたら、フェイスブックにイベントの招待が来ていた。
あ、木村さんのイベントだ。
いつもお世話になっているデザイン会社の社長さんである木村さんはギターの弾き語りもやっており、精力的に色んなところでライブイベントを企画している。
その忘年会も兼ねたイベントが今夜八尾であるみたいだ。
俺はいつも週末の夜は路上にあてている。これで食べてるんだから頻繁に休むわけにはいかない。
なので自分のイベントはだいたい日曜日にセッティングしてもらうことが多い。
そんなわけであまり人のライブには行けないんだよな。
でも、だからこそこうしてポッカリ予定が空いた日にはなるべく足を運ぶようにしている。
人のライブは勉強になる。
刺激をもらえて、インスピレーションをもらえる。
付き合い、っていうのも、まぁちょっとはあるけどもちろんそれが全てではない。
純粋に見たいと思える人のライブじゃなかったら付き合いでも行かない。
今までものすごくたくさんのライブに行ってきた。
自分のライブでも共演者がいる時はその人たちを見られるし、フラッと初めてのライブバーに遊びに行って知らない人のライブを見たりもする。
自分というものの存在をさらして、そこからにじみ出た表現を、今まで培ってきた経験というフィルターを通して出した時、ライブはとても濃厚な娯楽になる。
アートになる。
金を払う価値がある。
さらけ出してないと何も面白くない。
人間の、普通は見られないような心の奥深いところが覗けるからこそ、ライブというものは特殊な空間になる。
ライブっていいよね!
みんなもっとライブに行こう!
有名な人のホールライブもいいけど、小さいお店の接近戦ってのもすごく楽しいですよ。
間近で見るも良し、カウンターで飲みながら見るのも良し、年齢とか、1人だからとか、そんなの関係ないです。
何が言いたいかというとライブハウスってどこも経営厳しいんです(´Д` )ウオーン
アーティストがもっと面白いイベントを組んでいかないといけないってのもあるんですけどね。
というわけですぐにシャワーを浴びて外に出かけた。
今夜は木村さんのイベントに行こう。
八尾に到着し、時間までブラブラしたりカフェで作業したりして、会場の近くにやってきた。
しかし場所がどこかわからなくてあっち行ったりこっち行ったりしてウロウロしたんだけど、どうしてもお店がどこにあるかわからない。
あまりにわからないので出演者のかたにメールして教えてもらっても、まだわからない。
住所はこのへんなんだけど…………と目を凝らしながら歩いていると…………
雑居ビルの小さなドアの横に、マジで名刺くらいの大きさのプレートでクレンショーと書いてあるのを発見。
わ、わかるわけねぇ(´Д` )
その下に会員制というプレートも貼ってある。
こりゃ穴場だなぁと思いながらドアを開け、階段を上がって店に入った。
そこにはまさしく秘密基地みたいなお店がバーがあって、奥に楽器がたくさん置いてあった。
「おー!来てくれてありがとうな!!」
主催者である木村さんと挨拶し、お客さんの中で俺のことを知ってくれている人たちと握手してお喋り。
今日は端っこで静かに木村さんの世界を楽しもうと思っていたんだけど、1曲やらない?というお誘いをいただいてしまった。
ありがたい。
でも完全オフモードだったので何をやればいいのか頭が真っ白だ。
そんな中、ライブは始まった。
ギターとウクレレのコンビ。
ウクレレのふぅさんとも仲良くさせてもらっているんだけど、お会いするのはずいぶんと久しぶり。
相変わらずお美しい人なんだけど、ウクレレを弾くとは思わなかった。
ていうか木村さんすげぇ。
木村さんはウェブデザイナーであり、コンサルタントもやる人。
物事の洞察力が桁外れに優れている人だ。
そんな人が音楽をやったらどうなるのか。
そんじょそこらのアーティストなんて比べものにならない楽曲のセンスだ。
いろんな音楽のエッセンスを取り入れながらも型にはまっておらず、冷静に自分の音楽と演奏を傍観している。
そのセンス溢れる楽曲を支える演奏力も高く、聞いていてとてもワクワクしてくる。
同じような曲がひとつもない。
こんな何色にも染まってない人がプロデューサーとかになれる人種なんだろうなぁ。
いやー、洞察力、デッサン力、すげぇ。
自分がメインのライブで自分で前座するという斬新すぎる構成も含めてすげぇ( ^ω^ )
いやー、いいライブ見せてもらいました!!
刺激になる!!
俺も少しだけお茶を濁させてもらって、この夜は色んな方と遅くまでお喋りして、帰りに木村さんに車で送っていただいた。
コンサルタント、プロデューサーとしての木村さんの目はとても厳しい。
「ファクツのないやつにコンセプトはない。」
今日もいい言葉をもらえた。
せっかくの土曜日に路上をやらない。
その大事な休みに人のライブを見に行くなら、こういったインスピレーションをもらえるクリエイティブなイベントに行ってみたい。
ああ、年末にいいライブ見させてもらった。
木村さん!ありがとうございました!!!
さてえええええええ!!!!!!
長らく続いたこの企画もついに最終編になりました!!!
【特別企画、日本全国ネオン街路上マップ】
南からずっと日本中のネオン街を網羅してきましたが、最後に残るは北海道!!
でかい!!さすがに町も多い!!!
北海道だけで四国くらいの大きさがあるんだもんなぁ。
よっしゃ!!最後のエリア、思い出しながらいってみよう!!!
【特別企画、日本全国ネオン街路上マップ、北海道編!!】
・函館 ★★☆☆☆
北海道の玄関口、函館は神戸や長崎とともに外国人開かれていた西洋文化の窓口でもあったところ。異国情緒漂う街並みや、明治維新の函館戦争の跡もありとても美しい街だ。飲み屋街は五稜郭。なかなか大きくて場所には困らない。焼き鳥弁当を食べよう!
・松前 ★★☆☆☆
北海道屈指の桜の名所、松前。北海道開拓初期のお城があり、漁業も盛んで北海道にあってとても歴史のある町。飲み屋街は小さいけど路上をやればきっと素敵な出会いがあるはずだ。
・室蘭 ★★★☆☆
新日鉄で栄えた工業都市。なので飲み屋街もなかなか大きい。吉田拓郎の竜飛崎を歌いたくなる。
・小樽 ★★★☆☆
運河の街、小樽。ニシン漁や北前船で栄えた日本海側の要衝は今では一大観光地として世界中から観光客のやってくる風光明媚な町だ。飲み屋街は路地が入り組む素敵な雰囲気で、未だに風鈴売りなんてレトロな商人が歩いて町の旅情に一躍買っている。
・札幌 ★★☆☆☆
男の楽園、ススキノはピンサロが2000円で行けるという奇跡の風俗街だ。しかもレベルも高い!!でもぼったくりには気をつけて!!繁華街はかなりでかいが客引きさんが多すぎてなかなかやりづらい。狸小路というレトロなアーケードがあるのでそこがオススメ。
・ 苫小牧 ★★★★☆
王子製紙とアイスホッケーの町。飲み屋街はなかなかでかく、運が良ければアイスホッケーの日本代表なんかと会えたりする。しかし寂れかたが半端ないので週末限定となってしまう。
・千歳 ★★☆☆☆
北海道の空の玄関口。あまり大きな飲み屋街ではないがやってみる価値はある。
・岩見沢 ★★☆☆☆
小さな飲み屋街だけどやってみてもいいと思う。
・滝川 ★★☆☆☆
岩見沢と同じような感じ。まぁまぁやりやすいかな。
・留萌 ★★☆☆☆
小さな飲み屋街がある。音楽が何げに盛んで、ライブバーもあったりして知り合いを作ると面白そうだ。黄金岬からの夕焼けは格別。
・旭川 ★★☆☆☆
結構大きな飲み屋街がある。道央は寒すぎるので冬はやめとこう。ラーメン王国でもあるので食べ歩きオススメ。
・上富良野 ★★☆☆☆
自衛隊の演習場があり、小さいが飲み屋街もある。やってみる価値はあり。
・富良野 ★★☆☆☆
北海道のど真ん中、富良野。なのでへそ歓楽街という名前の飲み屋通りがある。田舎のレトロな飲み屋街で素朴な人々と触れ合えること間違いなし。富良野に行ったなら千石食堂の味噌ラーメンは必食。俺の日本トップ3のラーメンだ。
・帯広 ★★☆☆☆
北海道らしい碁盤目の飲み屋街。豚丼食べよう。
・釧路 ★★★☆☆
朝市が有名。飲み屋街は大きく、いい雰囲気。
・根室 ★★★★☆
東の最果ての町。夏に行くと、夜中の3時には空が朝焼けで燃えはじめ、不思議な感覚を味わうことができる。飲み屋街は小ぢんまりしたものだがとても地方感に溢れていい感じ。
・北見 ★★★☆☆
近くに網走刑務所があるから刑期を終えたワルたちがそのまま住みついてガラの悪い町になってる、なんて話を聞いたことがある。飲み屋街はまぁまぁ。
・士別 ★★☆☆☆
田舎!!
・足寄 ★★☆☆☆
田舎!!
・稚内 ★★★★☆
日本の最果てにはとてもイカした飲み屋街がある。たくさんのネオンが並び、カッコいいバーがあり、ここが日本の北の端っこだと思うと感激してしまう。ロシア人が多い。
ああああああ!!!!
終わったあああああああああ!!!!!
これにて日本全国ネオン街路上マップ、完結です。
日本中のみなさん、いかがでしたでしょうか?みなさんの町にも行ってましたでしょうか?
来てねぇじゃねぇかこのチンカス!!!
と思われたあなた!!
ライブハウスのライブでは行ってるかもしれません。
ネオン街ってのは特殊なものです。
そこに縁のない人だったら、自分の町のネオン街の場所すら知らない人もいる。
夜の街は日陰の場所。
秘められた存在。
そこに生きる人たちも、そこに魅せられた人たちも、みんななにか後ろめたさを隠してるように見える。
不思議なところです。
これほど人間を見られる場所はないと思う。
16歳から始まった路上人生。
これが日本放浪の集大成です。
路上旅をする人がいるのなら参考にしてみてくださいね。
路上をやらない人でも、ただ散歩するだけでもネオン街は楽しいですよ。
さてー、日本を回りまくったこのブログも残りあと少しだ!!
東京でのライブ!あともう少しで定員です!
よろしくお願いします!
★東京都品川区 『カフェ ours』
( 品川区北品川 5-7-2)
★2016年1月24日(日曜日)
★14時半 オープン
★15時 スタート
★ワンオーダー制、投げ銭
インドに行く前にリコーダーを集めるためのイベントでもあります。
みなさん、会場にお越しの際にはリコーダー持ってきてやってください!!