2015年10月30日(金曜日)
【和歌山県】 高野山
僕あんまり柿は好きじゃないです。
好き嫌いはそんなにないほうだと思うんだけど、柿と奈良漬はどうしても箸がのびない。
奈良漬とかなんであんな臭いするの?
テーブルにあるだけで食欲ちょっとなくなります。
さてさて、大阪を出発してこの週末は和歌山県の田辺市に歌いに行くことにした。
お世話になっていたライブハウスが土曜日で閉店する。
最後に一言、お疲れ様でしたと伝えたい。
田辺までは下道で5時間ちょい。
近くはないが、今回閉店するあのお店には本当に大恩がある。
俺にできることなんてたかが知れてるけど、ライブハウスのクロージングに世話になったミュージシャンたちがやってきて感謝の気持ちを伝えたり、あの日のことを懐かしんだりして話に花を咲かせることくらいはできる。
歌うつもりはないけど、もしやってくれということになったら全力で歌わせてもらおう。
そうなった時は何の曲をやろうか。
どんなMCをしようか。
ステージに上がらせてもらった時のことをイメージトレーニングしながらハンドルをきる。
そして車は和歌山県に入り、小さな集落の中の小道を山に向かってのぼっていく。
車はどんど山の中へ突き進んでいく。
ケータイはとっくに圏外になっており、対向車もほとんど来ない。
静寂に森の梢の擦れる音、そして川のせせらぎが染み渡っている。
川には大きな岩が転がっており、ここがそれなりの源流に近い場所だということを示している。
奇岩の渓谷には深緑色の水が流れ、少し不気味にも見える。
窓の外に広がる幽谷の風景があまりにも綺麗で、何度も車を止めては外を歩いて、写真を撮った。
トンネル怖えよ(´Д` )
やがてしばらくして、谷間に隠れるように寄り添う小さな集落が出てきた。
日本昔話に出てましたっけ?というなんとも味のある山里だ。
爺ちゃん婆ちゃんたちが暮らしてるんだろなぁ。
テレビ見ながら、煮物とか食べてるんだろなぁ。
そんな集落をゆっくりと通り過ぎようとしたら、なにやら道の脇にノボリがたくさん立っている場所があった。
なんだこれ?と車を止めて歩いて近づいてみた。
車から降りると、山あいの里は冷たい空気に包まれており、晩秋の寂しさがカラカラと胸を通り過ぎていく。
誰かの約束がひとつふたつ、浮かんでは消える。
それは祠になっていた。
衣干岩、と書いてある。
なにやら弘法大師空海が高野山を開くためにこの山を登っている時、突然のにわか雨で服が濡れてしまった。
そこで空海は道端になった大きな岩に服をかけて乾かしたそう。
その岩がこれ。
空海が服をかけて乾かしたというだけで、こんなただの岩が1200年も後世まで祀られてるんだからすごいよなぁ。
空海がお尻拭いた紙とか超絶ヤバそうだな。
スンマセン、空海さん。悪気はないです。
お祈りし、岩に触れながら願い事をすると叶う、とのことだったので、本がたくさん売れますようにと祈っといた。
私利私欲の塊だな^_^
それからもどんどん山の中に入っていく。
人里はもちろんなくなり、ただ静寂だけが森を支配している。
坂道を登り、標高を上げていくと、周辺には山のうねりだけが広がるようになり、水墨画のような山々の濃淡がふと胸に迫ってくる。
あそこにも誰かが住んでいる。
あそこに行くことはできるけれど、その人生になることはできないんだ。
そろそろ四国のライブの告知をしていきます!
久しぶりの西日本でのライブ!!しかも四国!!
今回は愛媛だけだけど、香川で路上をやりながら向かいますのでどこかで遊びに来てくれると嬉しいです!!
【愛媛ツーデイズ 初日】
★2015年11月21日(土曜日)
★愛媛県宇和島市祝森甲 カフェ『pepe』
★19時スタート
★大好きな地元ミュージシャンと共演
★投げ銭
【愛媛ツーデイズ 2日目】
★2015年11月22日(日曜日)
★愛媛県松山市歩行町 『Bar jam』
★19時スタート
★2500円(ワンドリンク付き)
★大好きな地元ミュージシャンと共演
途中でラジオにも出させていただきます!
四国のみなさんよろしくお願いしますー!!!