仙台の街を出て4号線をくだり、しばらくして福島市に入ったらそこから山手に走っていく。
115号線でのんびりとアクセルを踏んでいると、やがて向こうに安達太良山が見えてくる。
道路の街路樹はうっすらと色づいており、秋晴れの太陽にキラキラと輝く。
気持ちよくて窓を開けてみると、あまりの風の冷たさにすぐに窓を閉めた。
もうすぐ冬だなぁ。
安達太良山と吾妻山の間を駆け抜ける山越えの道は紅葉の楽園だった。
標高が上がったことで、山の中腹は今が最高に見頃の紅葉になっており、山全体が燃えているかのように色づいていた。
あまりの綺麗さに思わずアクセルを踏む力が弱まる。
久しぶりに紅葉なんて見た。
日本の紅葉はやっぱり風情がある。
ていうか渋滞マジハンパじゃない。
山の中ずっと、ずっと渋滞。
それも登りの反対車線が。
この時間から山に入るやつなんていないもんな。
連休最終日。
そりゃこれだけ美しい紅葉狩りにうってつけの山ならみんな来たくなるのもわかる。
いやー、この辺りの紅葉は日本屈指のハイクオリティだわ。
夕日が山の陰に隠れたころに裏磐梯に入り、さらに深い山の中を走っていく。
山の中とはいっても人気の行楽スポットなのでいたるところに温泉施設やお洒落なペンションなんかがあり、隠れ家のような雰囲気だ。
静寂に包まれた桧原湖を横目に駆け抜けていく。
毎日仕事をして、たまの連休に家族とこうした行楽地に出かける。
いつも見慣れない大自然の風景に癒され、非日常にトリップする。
そんな人たちと俺の感覚はだいぶズレてしまってるんだろうな。
まだまだ遠くへ行きたいな。
夜になってすっかり真っ暗になったころに喜多方の町に到着した。
明日はこの喜多方でイベントだ。
さーて、喜多方に来てやることといえば、もうただひとつですよね。
ラーメンだコノヤロウ!!!
人口3万人の町にラーメン屋が250軒だと!?頭おかしいんじゃねぇのか!?
そんな奇跡の町、喜多方。
ラーメン好きには言わずと知れた聖地です。
もちろん有名店もたっくさんあります。
県外からの観光客が大挙して行列を作ってるようなところも多いです。
でもまぁ今日は地元の人が行くお店にしよう。
そしてやってきたのがここ!!
くるくる軒!!
地元に愛されるお店!!
よーし、喜多方と言えば煮干しがきいたアッサリ醤油に太縮れ麺ってのがオーソドックスなスタイルだ。
やっぱラーメンはオーソドックスなものに限る!!
体に染み渡る優しいラーメンを食べて明日のイベントに臨むぞ!!!
「おばちゃん!!!激辛スタミナ味噌ください!!7辛で!!」
「はいー。お待たせー。」
ふぉおおおおおお!!!!!!
体に染み渡る辛さああああああああああ!!!!!
美味しゅうございました。
道の駅はキャンピングカーだらけ。
パジャマのおじちゃんおばちゃんが歩いてトイレで歯を磨いてる。
行楽地だなぁ。