2015年8月18日(火曜日)
【埼玉県】 大宮市
関東に戻ってきて挨拶が遅れてしまっていた伊藤親分のところにやってきた。
神保町のオフィス街にある伊藤親分の会社に到着し、みんなでご飯を食べに行った。
やってきたのは立ち食いのお寿司屋さん。
んー、さすがは生粋の江戸っ子、伊藤親分。
「三島はなぁ、寿司屋で一品しか頼まないんだよ。トロならトロだけ。貝なら貝だけ。それを繰り返しお腹いっぱいになるまで食べるんだ。」
伊藤親分の楽しいお話を聞きながら美味しすぎるお寿司。
伊藤親分はいつも僕たちのことを考えて親身になって相談にのってくれる。
そして僕たちのやることを楽しんでくれていると思う。
本当、70歳超えてるのに僕たちに突拍子も無いことを言っては子供みたいにキラキラした目をするんだよなぁ。
素敵すぎる人だ。
親分、いつもありがとうございます!!
カッピーとも後楽園で別れ、それから僕は1人で電車に乗った。
向かったのは埼玉県。
とある駅の前で待ち合わせしていたのはこの男。
大好きな音楽仲間の川田君!!
いやー、仕事してるね^_^
久しぶりの再会をして川田君の家に行き、今日は2人きりでご飯食べながら話することに。
もう9年くらいの付き合いになる川田君。
パリのサプライズもあったけど、そのずっと前から僕は川田君のことが本当に好きで、そして尊敬してるアーティストだ。
棚のCD、几帳面!!
男2人でビール飲みながらスキヤキとか最高すぎる!!!
美味しすぎるー!!とか言いながら食べていたら、川田君がおもむろにテレビをいじり始めた。
何を見せてくれるのかな?と思ったら、いきなり画面に川田君の奥さん、朝ちゃんがうつった。
はい?なに?
朝ちゃんなに?芸能界デビュー?
いや、確かにすごい可愛いけど、なんで?
自慢げに俺に見せてくる川田君。
えーっと…………ふんどし女子?
ふ、ふんどし!!???
本当にオススメらしいです。
ていうかなにげに女子の間でふんどしが流行の兆しを見せているらしいです。
へ、へー………そ、そうなんだ…………
や、やっぱり朝ちゃんはオシャレだね!!
お、オシャレ!?
朝ちゃんすげぇ。
川田君のドヤ顔が愛に溢れてるのを見逃さない。
「金丸くんって高校の文化祭の時、どんなの演奏したの?」
「ん?えーっと、クラプトンとかかなぁ。当時好きだったから。」
「マジで!!?俺もやし!!」
だいたい音楽やってるやつってのは高校の文化祭のライブでヒーローになるのを夢見て練習しまくるもんです。
女の子にモテるために音楽やってるといっても過言ではない。
そらまぁ、音楽やってて、ちょっと悪ぶってて、目立ってたら下級生の女の子からモテるもんです。
あ、あれ?俺モテてたかな………?
高校の文化祭はやっぱり生徒たちにとっては最大の憧れの場所になるので、それなりに出演枠の倍率が高くなる。
それに僕や川田君の時代はバンドブームだったこともあってわんさかバンドがあってので、1年生2年生のころはステージに上がることはできなかった。
宮崎県の日向市は、まぁそれはそれは田舎なのでライブハウスというものがなく、みんな文化会館とか市の施設の小ホールなんかを借りて、書類を学校に提出したりして受理されないとライブってものができない状況。
必然的に素行の悪いヤンキーなんかは受理してもらえない。
都会でライブハウスにいつも出入りしてバンバンライブをやれている高校生って本当恵まれているもんだ。
頑張って先生たちにお願いしにいき、ようやくライブしていいと許可をもらえるところまでこぎつけるが、今度は練習場所がない。
ライブハウスもない町なので、練習スタジオなどあるはずもない。
なのでアンプを使って音を出せるのは公民館とか町の集会所だ。
田舎なので、山の中の農機具小屋でもやっていた。
先輩が運転する軽トラの荷台にアンプを積んで乗り込み、夜の山の中で朝方まで練習していたな。
不便ではあったけど、そうした日々はとても強く印象に残っている。
悪い先輩、その先輩たちの周りにいる綺麗な女の上級生たち。
先輩たちが裏にこっそりタバコを吸いにいくのを見てはドキドキしていた。
ドキドキしながらいつもギターを弾いて腕を磨いていた。
まぁ僕も吸ってたけど。
なんか先輩たちが慣れた様子で吸うのってまた違う雰囲気だったんだよな。
そしてとうとうやってきた高校3年の文化祭。
ここぞとばかりにたくさんのバンドが自分たちの演奏ビデオを撮って提出。
先生たちの審査に通ったら出演だ。
もちろん僕も通った。
演奏したのはクラプトンのワンダフルトゥナイトとティアーズインヘブン、スタンドバイミー、そして自分の曲。
安いアコースティックギターで弾き語りをした。
まぁウケた。
自分の曲をやったあとの歓声は今でも覚えている。
高校生、音楽、ライブ、青春の真っ只中。
「え!クラプトンやったん!?俺もやったし!!」
「なにやったの?」
「レイラ!!あとはクリームのホワイトルームとかチャーのナチュラルバイブレーション!!」
「うわー、やっぱそっちかー。あの頃ってバンドブームで、みんなグレイとかルナシーとかやってたやん。」
「ハイスタとかラルクとかね!!」
「そんな中でロバートジョンソンとか歌ってたから………あんま……モテなかった気が………する………」
「あ、俺トゥルーブルーとかやってたで。」
「なにそれ?」
「ルナシー。」
「そこブレるんかよ!!」
そんな話をしていると川田君がなにやら古ぼけたビデオを見せてくれた。
テレビに映し出されたのは、どう見ても昔のハンディのビデオカメラで撮った画質の悪い映像だった。
それは川田君の高校3年生の文化祭ライブだった。
確かに歌っているのは川田君の声だった。
「ていうかなにこれ!!照明すごすぎるやん!!どこのライブホールだよ!!」
「いやー、当時の先生に音楽好きな人がいてねー、どうせならちゃんとやらせようってこんなお金かけてくれたんやわ。まぁ出演者たちみんな1万円払わされたけど。」
「へー、すげぇなぁ。日向高校の文化祭なんて地元の音響屋さんが来ただけでなんもなかったよ。まぁ今考えたら音響屋さんに金払って来てもらってただけマシか。」
「うちの高校はオーディションがあってね、1位で通過したら50分の演奏時間もらえるんやわ。2位だったら40分て感じ。俺たちは1位だったからガッツリやらせてもらえたわー。」
まぁそれにしても川田君ギター上手い!!!
とても高校生とは思えんようなギターをバリバリ弾きまくってる。
やっぱりこのころから才能は開花してたんやな。
「ギター弾くやん。ソロも弾くやん。そんでリードボーカルやで。ほんま恨み買うよな他のメンバーに。でもおかげでモテたわー。」
この時、朝ちゃんは客席にいたらしい。
でも当時は朝ちゃんは川田君彼女ではなく、別の人の彼女だったそう。
川田君も音楽バリバリやりながら結構トンガっていたらしく、別の女の子と付き合っていたみたい。
あの頃の自分を知ってくれている人と、川田君はこうして幸せに暮らしている。
人生のほとんどを知ってくれている人と一緒にいられている。
そのことが結構羨ましかった。
川田君がギターを持ってきた。
ビールを飲みながら一緒に演奏すると、とても気持ちよく音が重なった。
「いやー!今の録音しとけばよかった!!マジで最高だわー!!」
もうどれくらいギター弾いてるんだろ。
人生のどれくらいを。
川田君と出会えてよかったな。
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次のイベントは9月の20日、日曜日!!
六本木CUBEというイベントスペースにて異業種交流会です。
まだ異業種交流会ってのがよくわかりません。合コンでしょうか?違いますか。そうですね死にます。
死にません。
旅好きが集まる会のようで、僕がゲストとしてお喋り&弾き語りをさせてもらいます。
今回は主催者さんのご意向もあり、本の中で書けなかったエグい話を中心にしてもらいたいとのこと。
僕は思いました。
(ほう、君もか。)
これがマウント斗場のセリフだと分かったとは話が2時間できそうです。
というわけで9月20日は刃牙の話を中心にやらせていただきたいと思います。旅のエグい話も!!
女子にひかれるだろうなぁ…………
質問とか飛び交うアットホームなイベントにしましょう!!
「金丸さんってスペインで牛に追われてましたけど、鎬昂昇みたいに紐切りでやっつけなかったんですか?」
みたいな質問、お待ちしてます!!
ていうか合コンしてええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!