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Channel: 金丸文武 3年で出来ること
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北海道上陸

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2015年3月31日(火曜日)
【北海道】 苫小牧市







もやの向こうに大きな煙突が見えてきた。





巨大な煙が空に立ちのぼり、朝日に照らされてピンク色に染まっている光景がとても朧げだ。

あれは王子製紙の工場だろう。




北海道に着いた。





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8時間の夜行のフェリーはあっという間に苫小牧に到着し、みんなガヤガヤと下船の準備を始めている。

俺もそれに混じって荷物をまとめ、階段を降りた。






ターミナルを出ると、冷たい空気に震え上がった。


さ、寒い………

なんだこれ………せっかく本格的に春が来たというのに、東北との気温の差に驚いた。


さすが北海道だなぁ………
でもそうこなくちゃな。




ターミナル前にやってきたバスに乗って苫小牧の街に向かった。










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北海道で行くのは札幌と富良野だ。
今回はそんなに欲張ってたくさんは回らない。
というか時間がないので回れない。


早い所札幌に行ってしまっていいのだが、泊まらせていただく友達に4月2日に伺います、と伝えてあるので、それまで苫小牧や千歳に寄りながらゆっくり北上して行くつもり。


出来るなら歌いながら少しは稼ぎたいところなのだが………苫小牧の駅前について驚いた。







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駅の目の前、駅から連絡通路が繋がっているような大きなデパートが、ぶっ潰れていた。

連絡通路にもベニヤ板が貼られて封鎖されて、あまりにもどんよりした空気が漂っていやがる。


駅前のデパートが潰れてるて…………

王子製紙で一時代を築いた苫小牧もまた寂れていってるんだな。



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それにしてもみんなホッキが好きだなぁ。






















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まだ時間は朝7時過ぎ。

どっか喫茶店でも入ろうかとウロウロするがまだどこも開いておらず、人の姿も皆無。

何をしようかと思っても別に観光地もないし、夜に歌うことしかやることもない。



う、うーん…………暇すぎる…………











仕方なく少し歩いて近くのネットカフェに入って、日記を書いたり映画を見たりした。



シュワルツネッガーとスタローンの、脱走の映画が面白かった。

スタローン、おじいさんになってもっていうか最近の映画、全部面白いな。





そして映画を見まくってたらいつの間にか、18時。

ぬお……やばい、今日なんもしてない…………



ネットカフェを出て急いで街に向かった。









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刑務所から出てきた健さんがカツ丼とラーメン食べに入ったような食堂が飲み屋街の端っこにあった。

メチャクチャ老舗のどさんこラーメン。


食べるのはもちろん、これ。




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やっぱり北海道の味噌ラーメンは美味いなぁ………

いつも思うけど、本州の味噌ラーメンってなんで具がモヤシだけなんだろうな。







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苫小牧の飲み屋街、錦町。


前に回ってる時も何度かここで歌ったことがあった。

なんだかずいぶんサッパリしたなと思ったら、確かあの頃はまだこの道にアーケードがかかっていた。



王子製紙の日本代表のアイスホッケー選手と飲みに行ったり、連れて行かれたスナックの綺麗なママがウチに泊まりなさいと言ってくれ、常連のおじさんたちから大ひんしゅくをかって、え、遠慮させていただきます、と大人しく車で寝たり、色んなエピソードがあったこの苫小牧の路上。



今夜は平日ではあるけども、それなりに人も歩いている。

呼び込みのお兄さんたちがかなり道路に立って酔客を狙っており、なかなかやりづらい状況ではあるが、とにかくやってみよう。





そんなこんなで30分ほど。

おじさんが千円入れてくれ、呼び込みのお兄さんが平日はほとんど人いないですからねーと言いながら100円入れてくれ、まぁ火曜日なら5千円も入れば万々歳かなぁと思っているところで雨が降ってきてしまった。


うわぁ………天気予報通り………

こんなことなら歌わないで先に寝床を見つけておけばよかったな…………






雨は次第に強くなり、冷たい風が吹いてきて隠れている軒下にも吹き込んできた。

通りすぎるタクシーのヘッドライトが雨を照らしながら走っていく。


こりゃどうしようもないな。




少し小雨になってきたのを見計らって荷物を担いで歩いた。

















ハラハラと雨が荷物を濡らしていく。



今夜はちゃんとあずま屋を見つけ出さないといけない。


でもあずま屋でも風が吹いたら濡れてしまうな。






どうするかな、と迷っていると
頭の中が少しずつ弱くなっていってしまう。


今日は何もしていない。

ろくに歌えなかったし、そんなことでは新しい出会いもあるはずもない。

夜道を濡れながら歩いていると、どんどん気分が滅入っていく。
















地図を見て目星をつけていた運動公園にたどり着いたが、外灯もほとんどない真っ暗な公園の中には雨をしのげるようなあずま屋を見つけることはできなかった。


そんな暗闇の向こうに、ぽつりと小さな光が見えた。

あれはなんだろう。

歩く足を早めて近づくと、それは公衆トイレだった。



しかし、雨から逃れられるような立派なものではない。












荷物を降ろしてタバコを巻いた。

雨の日の放浪はなかなかツライ。

孤独が少しずつ濃さを増して忍び寄ってくる。








公衆トイレには身障者用の大きなトイレがあった。


中はほとんど使われている様子もなく、広くて綺麗だった。

荷物を中に入れ、ドアを閉めて鍵をかけると雨も風も入って来ず、灯りがついたままなのでそれなりに快適な空間になった。



3畳くらいあるのでマットを敷くスペースは十分にある。



もうここにするかと思った。



そして少し湿ったダウンを脱ぎながら、明日には予定を早めて札幌に向かおうとも思った。










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