2015年 2月11日(水曜日)
【宮崎県】美々津町 ~ 【愛媛県】八幡浜市
宮崎から四国に渡るルートをどうするか考えていた。
1番安いのは大分の佐賀関港から佐多岬半島への航路だ。ここが最も航海時間が短いのでもちろん船代も安くなる。
ただ佐多岬半島は四国の本土から糸のように伸びた細い半島なので何もなく、町まで行こうと思ったらなかなかの距離がある。
今夜の目的地は愛媛県の八幡浜市。
ここは順当に臼杵の港から八幡浜まで直行の船に乗ろうと思いながら国道沿いで親指を立てた。
船の時間は18時半。
今14時半。
臼杵まではゆっくり走っても3時間もあれば行けるので、ヒッチハイクだったら4時間あれば十分だろう。
ただ臼杵は大分の主要幹線道路から外れた海沿いの田舎道を走らないといけないので走る車も少なくなるし、数台を乗り継がないといけないはず。
まぁ世界中でヒッチハイクしまくってきたんだ。
トロールもこうしてまた一緒に旅してくれる。
今の俺なら臼杵までなんてウルトラ楽勝だし、こうなったら可愛い臼杵ガールの鯛生金山に俺の関サバをベップしてや、
ドギュン!!
「佐伯でいいのかいー?」
「あ、あ、あ、あの、のの、本当は臼杵まで行く予定です。」
「よし、じゃあ臼杵まで行くよ。さ、乗って乗って。」
革張りのプリウスに乗った唐揚げ紳士。
うきょおおおおおおおおおおおお!!!!!!とり天んんんんんんんんん!!!!!!!!
奇跡の一撃臼杵ゲット。
幸先よすぎにもほどがある。
ネッツトヨタで働いてるおじさんとの会話はとても上品で気取らないもので、なんとも清々しい時間だった。
色んな話をしたけど、その中でも面白かったのは臼杵の人はケチだ、ということ。
臼杵の人々は赤猫根性と言われて、質素倹約の性格をしているらしく、お寿司のネタが野菜だとか、雛人形がペラペラの紙で作られてるとかいう、地方の風俗をよく表すとても興味深いお話を聞かせてくださった。
外国から帰ってきて、こうした日本の小さな地域性や慣習を見られることがあまりにも楽しく感じられる。
ほんの一山越えただけで言葉や風習などの違いが生まれるんだから、海の向こうがどれだけ違っていてもそんなに驚くことではないよな。
レイスケという魚が酒のツマミにばっちりなんだよとおじさんは教えてくれた。
それならそのレイスケとやらで、イイチコを飲みたいところだけど、おじさんの快適なプリウスはあっという間に臼杵の町に滑り込んだ。