ああ……マジでアメブロのバグ、うっとおしい。
ミニスカートをはいた中国人の女の子たちが酔客をとっ捕まえて、お金ちょうだい!!とせびって、そのお金を俺のギターケースに入れてくれる。
頑張ってね!!とウィンクする女の子。
うごおおおおおお!!!!!
可愛いすぎるうううううう!!!!
横浜に帰る電車は23時半が最終なので、それを逃すと朝まで帰ることができなくなるのだが、あんまり路上が楽しくてそのまま歌い続けた。
1時になり、通りの提灯も消え、スナックも閉まり始めたのでギターを片付けた。
「笑っちゃいけないお店」っていうこの町で25年の老舗スナックで一杯ご馳走になり、優しいママにお礼を言って、それからさっきの兄さんの中華料理屋に行ってみた。
「おおお!よく来てくれました!ここ座って!座って!ラーメンでいい?!サービスするからね!」
うめぇ……
どこにでもある普通の醤油ラーメン。
田舎の町の飲み帰りに食べる普通のラーメン。
それがマジで沁みる。
チャーシューを噛むと、懐かしいハッカクの甘い味がする。
「フミさんは中国行ってたですか!?福建は行きましたか?私福建。」
それからずっとおしゃべりをしていた。
お店には声の大きな肝っ玉母さんと、その息子のリン君がいる。
あとはスタッフたちなんだけだ、スタッフのみんなは日本語は喋れない。
「私、中国にいい仕事あります。別に日本に来なくても仕事ある。でもママが日本が好きでこっちにいるから、僕もいます。ママを1人にはさせられないし、ママを守らないといけないです。」
リン君は本当にいい奴で、すぐに仲良くなって連絡先を交換した。
リン君たちのお店を出たのは朝の4時頃。
リン君、また会おうね。
明け方の街には始発待ちの酔っ払いが時間を持て余してゾンビみたいにフラフラしている。
それに混じってスーツ姿の出勤の人もちらほらと見られる。
これからお仕事に出かける人と、これから1日が終わる人。
病み上がりなのにいきなりはしゃぎすぎたな。
白む街
シャッターの開く音
清掃員がエスカレーターを拭く
外も内もない夜
その終わりのサイレン
横須賀の朝。
ああ、少し酔っ払ってる。