2015年3月1日(日曜日)
【東京都】 五反田、三軒茶屋
お昼、小雨がぱらつく五反田の駅に降りた。
たくさんの人が行き交うホームを歩き、改札を抜けたところに待ち合わせをしていた人がいた。
出版社の担当の方だ。
このたび、俺の本への編集室室長OKが出たとのことで、次のステップであるマーケティング部とのミーティングに向けて話し合いがしたいとのことだった。
マーケティング部からすると、金丸文武って何者だ?そんなわけのわからんやつの本がいた売れるのか?といった具合。
どうやってマーケティングしていいかわかんないから情報をたくさんくれ!とつつかれているらしい。
本を出すのも簡単じゃない。
編集室がノリノリでも会社全体がOKしないと先に進まないってんだから厄介だ………
とりあえずいつものラーメン会議。
浜屋の魚介ラーメンを食べながら色々と近況を報告し合い、本の売り方戦略なんてのも教えてもらった。
みなさんわかります?
本はどうやって買ってもらったらより効果的か?
それはまだ内緒です^_^
出る前になったらまたみなさんにお願いさせてもらいます!!!
この日のライブは大好きな友達であり、シンガーソングライターとして尊敬する川田ようすけとのツーマン。
音楽に対して、ライブに対して、本当にすっごく真面目で真摯な川田君。
手抜きがないし、よりお客さんに楽しんでもらおうと綿密に打ち合わせをする。
今回の企画は、「故郷」というテーマで2人がそれぞれに曲を作ってライブで歌おうというものだった。
同じ故郷というテーマでも、曲も違えば歌詞もまったく違う。
捉え方の一瞬の閃きが曲の雰囲気を構成する。
川田君のは爽やかで開放感のあるミディアムナンバーだったんだけど、どこか寂しい歩調が感じられる作品だった。
もう、川田ようすけは音楽センスの塊だ。
ギターのリフとかメロディーラインとか、引出しの数が無限にあるし、チョイスが上手すぎる。
もう天才。
初めて宮崎で会った時のあの衝撃にまた見舞われた。
パリでは病気のせいで手が全然動かなかったのに、あれから2年で全盛期の軽やかさを取り戻しつつあるように思える。
そして今まさに全盛期を更新しようとしている。
本当勉強になる。
俺のはこんな歌詞です。
春のバス停は忘れ去られて
そこから乗る人は誰もいない
いびつに歪んだ時刻表の文字
光に弾ける蜘蛛の巣の迷いのなさ
もうやめよう 人のせいにするのは
もうやめよう 心のままな生きて行ける
いつだって地平線のようでありたかった
いつだって風のようで もう戻れない
この日もたくさんのお客さんが来てくれたんだけど、その中にめちゃ驚く人がいた。
友達の競艇選手の高沖健太くん!!!
サプライズできてくれるなんて!!
しかもさっきまで江戸川競艇場で優勝戦を走っていたという。
マジか(´Д` )
「いやー、2位やったわー。これで優勝してからライブ来れたらよかったんやけどなぁ。」
高沖君に会ったのは三重の路上だった。
あれから仲良くなって、何度かレースも見に行ったりご飯食べに行ったりしたんだけど、俺は彼の走りが大好きだ。
どんなに勝ち目のない勝負でも、どんなに泥臭くても、最後まで諦めずにまっすぐに走る心意気にどれだけ勇気をもらってきたかわからない。
「俺、競艇場に持ってくの金丸くんのCDだけやでな。いっつも聴いとるで。気合い入るんやわ。」
前に使い終わったプロペラをもらったことがある。
俺もCDを作った時、すぐに高沖君に送った。
これからもお互い刺激しあえる関係でいられるように、頑張ろう。
勝ち目のない勝負でも、どんなに泥臭くても、這いずりながらでも1着でも上を目指す。
絶対に諦めない。
なにがなんでも最後まで諦めない。
そうやって世界一周中にいろんなトラブルを乗り越えてきた。
あの気持ちはずっと胸の中にある。
高沖君の次のレースは福岡の若松競艇。
場外で観に行こうかな。
高沖君、稼がせてね^_^
そしてもう怪我はやめてね!!!