今テレビで日本人人質事件のことをやっていますね。
えらいことです。
僕が中東を回っている時、ルート上にどうしてもシリアがあったのでトルコからそちら方面へと向かっていました。あのころはまだイスラム国という存在はありませんでした。
しかし紛争は起きていたので、結構危険な状態ではありました。
トルコの現地に行って情報を集め、実情を見た上で決めようと思っていましたが、国境近くになってトルコの友達に猛烈に反対され、諦めてキプロス島経由でシリアをやり過ごしました。
絶対に行ってはいけない、国境ですら流れ弾が飛んできているんだぞ、と警告されました。
シリアに行かなかったのは正しい判断だったと思います。
あの時、僕がトルコから入ろうとしていたシリアとの国境。
あの国境を越えて日本人ジャーナリストと方はシリアに入ったとのこと。
国境には身代金目当てで外国人を拉致してイスラム国に売り飛ばすという輩までたむろしているらしい。
本当、ゾッとする話だ。
ジャーナリストの方は、「これから危険な場所に行きますが何があっても僕の責任なのでシリアの方を恨まないでください」というビデオを撮っていましたが、シリアの人を恨みはしないが彼らはきっと恨まれるだろうな。
身代金20億円か。
隣で看護婦さんやってたお母さんが、それだけあったら福祉費用にだいぶ回せるなあとボソっと言っている。
戦場の実情を伝えるのは大事なことだと思う。
特に今世界中を脅かしているイスラム国のことならなおさら重要なこと。
でも、やっぱり、
行っちゃいけないとこは行ったらダメだよなぁ。
人質の方の無事の解放を心から願います。